健康に被害を与えないとされるホルムアルデヒドの室内濃度指針値は○・○八ppmとされているが、その指針値をクリアしたからといって安全とは限らないし、他の揮発性ガスが安全かどうか、人が長い時間その部屋に住んでみないと実際は分からないのである。国の定めた安全基準をパスしたメーカーの健康住宅も、住む人の人体実験を経てからでなければ、安全かどうか判断できない。シックハウス症候群で健康被害に遭っている人が五〇〇万人以上いると新聞で報じられている。その中には住宅メーカーの健康住宅は安全だという話を信じて建てた人も多いはずだ。病気の危険性のある家、火災時には即死しかねない家が、いい家といえるのか。高気密、高断熱、外断熱もいいが、それ以前に考えるべきことがある。人が生活する空問が石油建材で満ちあふれている。これがいい家であるはずがない。