私は果たして夫にとっていい奥さんだったのか?夫はどう思っていたのだろうかと、いっしょに暮らしている相手を気づかう、大人としての目覚めを迎えました。さらに、娘にとってステキなお母さんでいたい、こんなに愛している娘に、本当に尊敬される女性、人間にならなければいけない、という自覚が芽生えた時期でもあります。私はこの三年間で、他の人に遅れをとってしまった、長いトンネルの中にいて、クマさんのように冬眠していたのだととてもあせりました。でも、今振り返ってみると、この女としての冬眠期があってトコトン「人生の休め」をやっていたからこそ、その後モデルに復帰してパリコレにも出られたのだと思います。タラタラ過ごしても表面的には主婦は務まりますが、このままでは妻としても母親としても中途半端、家庭人として落第です。考えてみると、子どものころ、一生懸命勉強すれば親がほめてくれて、それは成績という結果になって残ったのに、社会に出て、人生を自分の力で漕ぎ出してみると、努力がそのままストレートに結果に反映することって本当に少ないものです。毎日毎日、同じことの繰り返し。努力して当たり前で、楽しいことなどそうたくさんはありません。しかし、そういう一見平坦に見える暮らしを楽しくしていくのが主婦。それなのに私は自分も楽しくないし、人が見たときの外見も楽しそうではありませんでした。内面の充実は、外側とのバランスが取れてこそステキなのだと気づきました。では、主婦としてずっと家にいる私にできることは何だろうと考えたとき、努力がすぐ結果に結びつくこと、それがダイエットだと気づきました。ダイエットは、自分を取り戻し、いろいろなことをもう一度考え直すことのシンボルだったのです。ようやく大人として目覚めた私は、自己改革の手段としてダイエットを選びました。今までぬくぬくとした生活に甘えきって「幸せというご褒美」の先取りをしていたのだから、いちばん苦しいことをしてみよう、という決意。「オバサンの道まっしぐらでいいの?」という心の声がハッキリ聞こえたのです。とにかくトコトンたるみきった肉体と精神を一度リセットして、また一段ずつ登ってみようと思い始めました。