「おくりびと」(小山薫堂脚本)がメガヒット

2010-12-16

これまで主流だった日本の映画興行システムについて紹介しよう。日本の映画館は、映画会社が持つ系統映画館と、それとは別の単館シアターとに分けられる。映画館事業所数は1994年で1571館。この数は、91年が1568館なので、ほぼ横ばいである。年間売上は94年が143億116万円で、91年が143億600万円とくらべても、やはり、ほぼ横ばいだった。しかし、その後シネマコンプレックスの増加により、98年にその数は1993館にまで急増。そして年間売上も、『タイタニック』『踊る大捜査線』などのメガビットの影響で、邦画263億9100万円、洋画609億6900万円となっている。逆に、この『タイタニック』のヒットが突出していたせいで、翌99年は、洋画が前年比92.5%の563億7700万円にダウンした。一方、邦画は0.1%増の264億1700万円と、まずまずの成績を残した。こうして見ると、98年の映画劇場収入は『タイタニック』という大本命大作の予想以上のヒットが興行収益の底上げに貢献したことがわかる。しかし、配給会社や劇場単体ではそう喜べない状況だ。というのも、日本の映画興行システムが障害となって、儲け損ねた映画館、配給会社も少なくないからである。ここ最近では、「おくりびと」(小山薫堂脚本)がメガヒットし、邦画の年間売上げを増収へと導いた。

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