企業には毎年大量の新規学卒者が入ってくるので、彼等を一人前の技能労働者に育て上げるために、企業内の教育訓練制度が充実され、内部昇進制度が確立した。日本経済がアメリカや欧州などの先進諸国に対して工業発展が遅れており、欧米に追いつこうとするキャッチ・アップの段階にあったことが、こうした日本企業のしくみや戦略をさらに強固なものにする役割を果した。キャッチ・アップ過程にあった日本は、欧米先進諸国から進んだ技術を導入し、これを吸収して自分のものとし、日本国内の比較的安い生産コストをテコにして価格競争力の高い製品を大量に生産して海外に輸出するという戦略を徹底的に活用した。日本経済がキャッチ・アップ段階にあったために生産コストが安く円の為替レートが安かったことがそうした戦略を可能にしたし、また、多くの日本企業の激しい横ならび競争体質がそのプロセスを加速したため、日本経済は輸出主導の急速な成長を実現することになった。
(参考サイト)
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