家庭内暴力に遭った両親の頭によぎった「息子よ死んでくれ」という叫び「先生、うちの子がいなければ私たちはどんなにも楽なことか……。正直、何度となく、いっそこのまま息子を殺めてしまおうかと……。ダメだ、ダメだと頭をよぎるたびに言い聞かせていますが……」と私が面接を行った時のD君の両親とのやりとりです。両親が受験生への想いが交差し過ぎて時には受験生を思う気持ちが恨みとなった瞬間でした。母親はその場で泣き崩れ、表情は絶望のふちに立だされているかのようでした。それもそうです。母親の顔には大きなアザ、息子に殴られた跡でしょう。腕や足にも無数に殴られたアザが見受けられました。父親も同じようにアザが残っています。父親は「これでは会社には行けず、一週間休んでいる」と言います。見るに見かねる生々しい傷跡でした。
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