変形性ひざ関節症で悩んでおられる方々が、グルコサミンとコンドロイチン硫酸による治療に取り組まれるとき、この代替医療の意義をしっかり理解しておかれるほど、よりよい治療結果を得られるにちがいないからです。現在、医療のあり方に大きな変化が起きています。これまでの手術や放射線、それに医薬品を用いた現代医学による治療を求めるよりも、もっと人にやさしく副作用の心配がない医療として代替医療を求める患者数が急増しています。一方、長期間にわたってつらい痛みを強いられる関節症は、米国において増加の一途をたどり、二〇二〇年には国民の実に二〇パーセントが、関節リウマチに悩まされるだろうと予測されています。それに加えて、加齢にともなう変形性ひざ関節症やスポーツによるダメージが原因となる関節障害まで加えると、関節症患者の総数は何と八〇〇〇万人にもなると言われています。しかも、その数はさらに増加傾向にあり国民病とさえ呼ばれるようになっているのです。当然、この治療に使用される鎮痛剤も大量に消費されることになり、医療費の増大と併せて副作用も大きな問題となってきました。現在、アメリカでは推定で年間一〇万人がその副作用で入院し、そのうち一万六〇〇〇人が亡くなっていると言われていますが、それだけに副作用のない、人の心と体にやさしい代替医療を求める声が切実なのです。アメリカではすでに代替医療学会が設立され自然物による治療の研究がはじまっています。その一つが一九九〇年にはじまったガン研究所(NCI)における抗がん剤を天然物に求める研究です。また、一九九二年には米国のNIH(国立衛生研究所)の中に代替医療研究室(OfficeOfAlternativemedicine)が設立され、米国における伝承医療や民間医療といった代替医療に対して幅広い調査を行うとともに、さまざまな研究やシンポジウムが盛んに行われています。ちなみに、この代替医療研究室は一九九九年にはNIHの国立センターの一つとしてNCCAM(NationalcentorofComplemantaryandAlternativeMedicine)へと昇格しています。さらに、米国のハーバードやコロンビア、スタンフォードやテキサスなどの有名大学に、がんやエイズ、痛みやアレルギーなどに対する代替医療の可能性について研究テーマが与えられ、合計六五億円という研究費が助成されています。これは米国での医療研究の歴史にかつてなかったような画期的な出来事です。
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