同社は2008年2月に、国際社会の課題の一つである「識字率向上」を支援する目的で、「トッパンチャリティコンサート」を開催。その収益を、教科書や文房具の支給など、子どもたちの教育支援に役立てるため、特定非営利活動法人日本UNHCR協会(国連難民高等弁務官事務所の日本の公式支援窓口)に寄附した。同社はまた、読書で得た感想・感動を絵で表す「読書感想画中央コンクール」(毎日新聞社、?全国学校図書館協議会主催)に協賛している。19回目を迎えた2007年の応募総数は53万1276点、7431校にのぽった。トッパングループの一社で、児童書や絵本などで知られるフレーベル館では、1959年に「フレーベル少年合唱団」を創設し、日本では数少ない少年だけの合唱団として、多くのOBを輩出してきた。また、同じくグループ企業の東京書籍では、社団法人日本童謡協会による「童謡文化賞」に協賛し、次世代への日本文化継承という観点から、童謡の普及に貢献している。同社は1972年に業界に先駆け、環境保全のため「環境部(現、環境安全部)」を発足させ、環境負荷の少ない製品の開発と産業廃棄物の削減、温暖化防止、有害物質の排出削減に取り組んでいる。1990年には、「エコプラン推進室」を設置、1992年には環境宣言を明記した「大日本印刷グループ行動憲章」を制定している。1993年からは独自の環境マネジメントシステム(EMS)である「エコレポートシステム」を導入し、工場自らが環境配慮の適切な管理・制御を自律的に行い、将来にわたって環境保全活動の継続性が確保できる「環境配慮自律工場」の実現を目標とした活動を行っている。1994年には環境部を環境安全部に改称し、さらに、2000年には「エコプラン推進室」を発展的に解消して「大日本印刷グループ環境委員会」を設置し、グループ全体で環境問題に取り組んでいる。また、同社は、製品のライフサイクルを通じて環境負荷を低減するために、グリーン購入ネットワークの「グリーン購人基本原則」を基に、綴じるのに天金具を使わないカレンダーである「エコロバインド」や非塩ビ素材を使用したカードなど、環境配慮製品の開発・販売を推進している。こうした同社の環境保全の取り組みは産業界でも顕彰されており、1995年に第4回「地球環境大賞」で、行動憲章に環境宣言を盛り込み、トップを含めた会社員の参加活動が評価され、通商産業大臣賞を受賞し、2005年には印刷産業として大きな課題であるPRTR対象物質でインキ溶剤として使用されるトルエンの大気排出量を大幅に削減したことや、製造工程から発生する不要物総量の削減など、グループ企業も含めた全体的な取り組みとして、リデュース(廃棄物発生量の削減)、リユース(再利用)を効果的に推進したことが評価され、第14回「地球環境大賞」で環境大臣賞を受賞した。2006年には、国連が提唱する「グローバル・コンパクト(GC)」への賛同を表明し、GCの定める人権・労働・環境・腐敗防止の四つの分野にわたる10の原則の推進や達成に取り組み、CSR(企業の社会的責任)活動の一環として、企業価値向上に努めている。
[参考]
WEBスクールのカリキュラム