大学生のすべてを幹部候補として扱うことの弊害

2012-02-11

製造、販売、営業などの現場には、かつては高卒社員がたくさんいた。しかし、スキル−ワーカーからナレッジ−ワーカーヘのシフトにより能力の高い人材の需要が高まり、同時に大学進学率の急騰によって高卒就職者が激減したことが相まって、高卒従業員は急速に減少し、従業員の大卒比率は、どんどんと高まっている。にもかかわらず、企業は、今も大学生のすべてを幹部候補として扱おうとしている。その志に嘘はないだろう。リーダーを一人でも多く生み出したいから、新入社員の段階で少しでも大きな母集団を形成しておきたい、という意向でもあるだろう。

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しかし、であるがゆえに、企業は万人に高いハードルを課し、学生を混迷させてしまったのではないか。現場で地道な努力を重ねていくことに適した人材に「あなたのやりたいことは何か?」と過大な問いかけをしたり、次世代リーダーとして期待されていると幻想を抱かせながら、そのキャリア−イメージから乖離した現場に配属することで迷走させているのではないだろうか。