弟ブランド「ジーユー」は大化けの可能性十分

2011-06-20

「完成度の高い単品商品を論理的に突き詰めていくのがユニクロなら、ジーユーはよりエモーショナル(感情的)にファッションを追求する」と言うのは、同ブランドの商品開発・店舗運営にあたる、FR100%子会社ジーユー社長の中嶋修一である。さらに、「MD面でジーユーには何の制約もない。たとえば(ユニクロがやるとマイクロミニのスカートなどもどんどん展開する)と中嶋は付け加える。ちなみに「ジーユー」というブランド名は、「自由」をもじったものだという。さらに私が注目しているのは、モノづくりの姿勢とその店頭展開方針である。新会社の同社は、社員30名とまだ小所帯だったこともあり、商品開発は「社外の力を最大活用した。今後も外部の優秀な人材と組んでやっていく」(中嶋)。商品開発点数は06年秋冬で800点と、ユニクロの倍ペースだ。一方、商品の店頭展開では「基本的にリピート(追加生産)はしない」(同)。つまり「売り切れ御免」方式である。察しのいい読者はここで私が何を言いたいのか、ピンときたかも知れない。そう。ジーユーのやり方は、ある意味ユニクロとしまむらの「いいところどり」と言えるのである。自社企画生産が前提だが、外部の力も柔軟に活用し、(ユニクロよりも)多アイテム主義で、(SPAなのに)リピートなしの売り切れ御免……。近年成長著しい婦人服SPAチェーンの「ハニーズ」がこれに似た手法をとっている。話を戻そう。第3は、期せずしてこの「ジーユー」という業態が、改正まちづくり三法下における新SCの人気テナントとして、デベロッパーから引っ張りだこになる可能性が高いこと。